ヨガは心臓や血管の健康維持に効果的
ホモシステインは、コレステロールなどと並んで動脈硬化を引き起こす物質として注目されています。動脈硬化は、日本人の死因の主な原因である心疾患(狭心症、心筋梗塞など)や脳血管疾患(脳卒中、脳梗塞、脳出血など)を引き起こす恐れがあります。なお、加齢によりホモシステイン濃度は上昇していきます。一方で、先天的にホモシステイン濃度が高い体質の人では20代でも脳卒中等が起こり得る位に心血管が硬化するそうです。
Effect of yoga on serum homocysteine and nitric oxide levels in adolescent women with and without dysmenorrhea . J Altern Complement Med. 2013 Jan;19(1):20-3. Chien LW, Chang HC, Liu CF.
試験対象は機能性(原発性)月経困難症の女性35名で、 比較対象グループは健康な女性35人です。
試験期間は2ヵ月間で、30分のセッションを1週間に2回ずつ行いました。 内容はアサナ(ヨガのポーズ)がメインで呼吸法も行われました。 試験対象グループも比較対象グループも同じセッションを受けました。
評価方法は血液中のホモシステイン量と一酸化窒素量でした。
その結果、一酸化窒素量には変化が無く、ホモシステイン量は変化がありました。 ホモシステイン量の変化は両グループで起こり、試験対象グループでは51%減少し 比較対象グループは46%減少しました。
著者は女性においてヨガは内皮機能の復元により健康維持する可能性があると結論づけています。
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