ヨガの効果 ー脳内GABA濃度の上昇ー

ヨガの効果 ー脳内GABA濃度の上昇ー

Yoga Asana Sessions Increase Brain GABA Levels: A Pilot Study.  J Altern Complement Med. 2007 May;13(4):419-26.   Streeter CC, Jensen JE, Perlmutter RM, Cabral HJ, Tian H, Terhune DB, Ciraulo DA, Renshaw PF.

  神経伝達物質の1つであるγ-アミノ酪酸(ガンマ-アミノらくさん)ー英語名 γ(gamma)-aminobutyric acid で通称 GABA(ギャバ)ー

抑制性シナプスに関与することが知られています。脳は「興奮性」と「抑制性」の相反する神経伝達物質のバランスよって機能しており、「興奮性」が優位に働くと精神的に緊張状態になり、「抑制性」が優位に働くとリラックスします。また、脳内GABAの量を増加させる薬には、抗不安作用、抗痙攣作用、鎮静作用があります。

 上記の論文では、60分間ヨガ(アサナ)の練習をした場合には脳内GABAが27%増加したと報告されました。著者は、うつ等の低GABA量が原因の疾患に対してヨガは調査されるべきものと結論付けています。なお、脳内GABAの測定には核磁気共鳴現象を利用したMRSが用いられ、体に直接触れることなく検査が行われました。

 一方で、GABAは血液脳関門を通過しないことが知られており、GABAを食品から摂取した場合には、直接的に精神(中枢神経系)に影響を及ぼさないとされています。

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