ヨガは活性酸素減少に効果的
スーパーオキシドディスムターゼ (Superoxide dismutase, SOD) は、細胞内に発生した活性酸素を分解する酵素です。通常、体内で活性酸素が増えても、SODという活性酸素を除去する酵素が私たちの健康を守ってくれています。しかし、この活性酸素とSODのバランスが崩れ、活性酸素が過剰に増えてしまうことにより、さまざまな疾病を引き起こすと考えられています。
Effects of Hatha yoga exercise on plasma malondialdehyde concentration and superoxide dismutase activity in female patients with shoulder pain. Journal of Physical Therapy Science. 2015, 27(7):2109-12. Ha MS, Kim DY, Baek YH.
この試験の目的は、肩の痛みを持つ女性患者(20人、21-25歳)を対象にヨガの効果を調査する事でした。20人の参加者を10人ずつの2グループに分け、1つのグループではヨガを行い他のグループでは何も行わない比較対象グループとしました。ヨガグループでは4ヵ月の間、毎週3回レッスンを受けました。レッスンの内容はアサナ(ヨガのポーズ)を40分、プラーナヤーマ(呼吸法)を2分x2回です。
その結果、ヨガを行ったグループでは、1)柔軟性を改善させ2)筋肉の正常な緊張と長さとバランスを改善させ3)関節の機能を改善させた、と報告されました。また、血液検査の結果、ヨガグループではスーパーオキシドディスムターゼが46%増加していました。
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