テロメア(telomere)は遺伝子の先端部分にある繰り返し配列で、細胞分裂のたびに少しずつ短くなるため、細胞老化の指標と考えられています。これまでの疫学研究から、白血球テロメアの長さ(Leukocyte Telomere Length)は加齢や、心血管病・糖尿病患者で短くなることが報告されています。
Association of leukocyte telomere length with oxidative stress in yoga practitioners. Journal of Clinical and Diagnostic Research. 2015 Mar, Vol-9(3): CC01-CC03. Krishna BH, Keerthi GS, Kumar CK, Reddy NM.
この試験では、2年以上ヨガの練習を行っているヨガグループ(30-40歳、15人)とヨガを行っていない健康な比較対象グループ(30-40歳、18人)の血液を採取しその成分を比較しています。年齢・性別・体重は比較の為に同じ条件の人が選ばれています。
白血球テロメアの長さは定量PCR法で調査され、テロメア遺伝子とシングルコピー遺伝子の割合で示されました(T/S ratio (telomere/single copy gene-ratio))。
その結果、ヨガグループは1.69±0.03[T/S]、比較対象グループは1.41±0.06、p値<0.001 とヨガグループのテロメアの方が20%長いことが判りました。
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